Google Formsで応募してもらうと、一覧表ができます。こうして、一覧表を作っておいてから、個別票作成マクロを使って、個別票を作り、処理すると、手間が省ける業務が色々あるように思えます。
きのこの遺伝学
遺伝は、子が親に似ることであり、これは、親から子へと遺伝子が受け継がれるから起こる現象だ。なので、遺伝について研究する際には、両親と子の関係を調べる必要がある。そして、子が出来るためには、動物の場合、両親は、雌と雄である必要がある。
きのこの場合、雌と雄 という言い方はせず、「交配型(Mating-type)」が互いに違うもの同士で、交配が起こる。
きのこの交配型に関する研究は、アメリカのRaper博士たちによって、1940年頃に始まった。Raper博士たちは、スエヒロタケ(Schizophyllum commune)の交配型を調べたのだった。
以下の本は、Cardy Raperさんの本。
A Woman of Science: An Extraordinary Journey of Love, Discovery, and the Sex Life of Mushrooms
ヒトの一生の長さを通して歴史を眺めるマクロ
ヒトに寿命は通常は100年に満たない。この時間の長さを目安に歴史の流れを見てみる年表を作成するマクロです。
まずは、注目する人物の生誕年、没年、業績などを表に記入します。
次に、文字列合体マクロで、年表に記載したい文字列を作ります。
そして、年表への転記マクロで、別シートに、以下のような年表を描きます。
以下は、文字列の合体マクロです。
Sub a_名前業績年代の合体()
Dim i As Integer
Sheets("Scientists").Select
For i = 3 To 100
Cells(i, "I").Value = Cells(i, "B").Value & "(" & Cells(i, "C").Value & ")[" & Cells(i, "D").Value & "-" & Cells(i, "E").Value & "]"
Next i
End Sub
以下が、年表シートへの転記マクロです。
Sub b_年表への転記()
Dim i As Integer
Dim j As Integer
Sheets("Life_span").Select
For i = 5 To 100
If Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "D") = "" Then
Exit For
End If
Cells(i, "A").Value = Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "A") ' 番号
Cells(i, "B").Value = Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "G") '分野
Cells(i, "C").Value = Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "F") ' 国名
Cells(i, Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "D").Value - 1400 - 48).Value = Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "I")
' "D"は生年であり、その値(年)から-1448した値の列に、"I" の文字列を記入する。
j = Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "E").Value 'jは没年
If Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "E") = "" Then '没年なし
j = 2022
End If
Range(Cells(i, Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "D").Value - 1400 - 48), Cells(i, j - 1400 - 48)).Select
Selection.Borders(xlDiagonalDown).LineStyle = xlNone
Selection.Borders(xlDiagonalUp).LineStyle = xlNone
With Selection.Borders(xlEdgeLeft)
.LineStyle = xlContinuous
.ColorIndex = 0
.TintAndShade = 0
.Weight = xlMedium
End With
With Selection.Borders(xlEdgeTop)
.LineStyle = xlContinuous
.ColorIndex = 0
.TintAndShade = 0
.Weight = xlMedium
End With
With Selection.Borders(xlEdgeBottom)
.LineStyle = xlContinuous
.ColorIndex = 0
.TintAndShade = 0
.Weight = xlMedium
End With
With Selection.Borders(xlEdgeRight)
.LineStyle = xlContinuous
.ColorIndex = 0
.TintAndShade = 0
.Weight = xlMedium
End With
Selection.Borders(xlInsideVertical).LineStyle = xlNone
Selection.Borders(xlInsideHorizontal).LineStyle = xlNone
Next i
End Sub
チェーホフ
文学部の集中講義を受けに行ったら、チェーホフの研究をしている先生の講義だった。
チェーホフは医者だったので、クロード・ベルナールの「実験医学序説」を読んでいた、そうだ。
チェーホフは、「退屈な話」の中で、老医師に次のように語らせている。
「不幸にしてわたしは哲学者でもなく神学者でもない。わたしは自分が半年以上は生きないことをきわめてよく知っている。今やわたしの心を何よりもまず惹く問題は、黄泉の闇のことやわが墓場の夢を訪れるであろう幽霊のことであるべきだと思われるかも知れない。しかしこうした問題の重大さを理性は重々認めているのに、なぜかわたしの魂はそれを知りたがらないのである。 二、三十年以前もそうであったように、今も、死を前にして、わたしに興味をもたせるのものはたったひとつ、科学だけである。最後の息をひきとるときも、わたしはやっぱり、科学こそ人間の生活においてもっとも大切な、もっともすばらしい、必要なものであって、科学は常に愛の最高の現れであったし、またこれからもそうであるだろうことを、そしてひとり科学によってのみ人間は自然と自身に打ち勝つことを信じるだろう。この信念はもともと、あるいは素朴で、正しくないのかも知れないが、わたしがほかならずこう信じていることは、わたしの咎ではない、わたしは自分の中のこの信念に打ち勝つことはできないのだ。」
「利己的な遺伝子」の中の「ミーム」
リチャード・ドーキンスは、ニコ・ティンバーゲンの弟子だった。ニコ・ティンバーゲンは、生得的行動、すなわち、生まれながらにしてちゃんと知っている行動、を研究していた。生まれながらにしてちゃんと知っている、とは、遺伝子がその行動を記憶している、とも言える。遺伝子なので、親から子に伝わる。でも、行動の中には、子から親にも伝わるものがある。親が子の真似をするのである。この場合の要素をリチャード・ドーキンスは、「利己的な遺伝子」の中で、ミーム(meme)と名付け、遺伝子(gene)と対比していました。ミームは真似ることで伝わっていく。そして、これは、生まれた後に、誰かから教えられて、初めてできるようになる行動ということだ。
剣道の先生から、「燈々無尽」という言葉を聞きました。剣道の作法や流儀は、書物に書いてあっても、なかなか伝わらず、直接、見聞きして、身に付くもので、「燈々無尽」の1つの燈の意義のようなものを伝えたかったのだと思います。この燈がミームですね。