エクセルマクロ、生物学、生命科学、きのこ、禅

偶然に出会ったものごとについて書いていきます。

実験とは。

 生命科学などの科学(Science)では、実験した結果を考察して、真実を見抜こうとする。多くの科学者が日々、実験をしている。大学の3年生後半から、理系の大学生は、研究室に配属されて、各自のテーマで実験を行うことになる。実際に、実験を行い始めると、実験したからと言って、成果に結びつくとは限らないことに気づくと思う。すなわち、実験しても思うような結果にならなくて、成果と言えるものに辿り着かない。実験しても前進するとは限らない。それでも、実験しないと絶対に前進はしない。それが、研究というものである。

 作業仮説がもともと間違っているのかもしれないし、テクニカルな問題に直面してしまっているのかもしれない。

 成果を得ようと日々実験しているのに、前進しないと、滅入ってきてしまう。それでも、実験をしないと、絶対に前進はしない。どこかを変えないといけない。何を変えればいいだろう。作業仮説を変える、実験手法を変える、・・・。トラブルシューティングの日々が続く。あれよあれよと時間が過ぎて行って、時間がいくらあっても足りなくなる。

 それでも、研究テーマさえ良ければ、日々実験していると、少しずつではあるがデータが蓄積してきて、論文としてまとめることができることがある。一方、まとめることができなくて、お蔵入りしてしまうデータも多々ある。そのいくつかは、卒業論文修士論文として研究室に残っていく。

 実験も、就活も、やっても進むとは限らないが、やらないと絶対、前には進まない。すなわち、努力量に比例して成果が出ない類の活動である。