エクセルマクロ、生物学、生命科学、きのこ、禅

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無意識の構造

河合隼雄さんの「無意識の構造」という本がある。心の構造が図示されていた。自我は、ペルソナ(仮面)を操りながら、外界や他人と向き合い、四苦八苦している。一方、自我は内界(意識)とも付き合っている。自我の認識が及ばない心の領域が無意識であり、無意識の中心に自己は存在している。自我は自己のことに気づいていないのが普通である。無意識の中には、心的複合体(コンプレックス)が存在する。様々な経験を通して、意識できるところにあったものが、時間と共に、心の中の無意識の領域へと沈んで行って、心的複合体を形成し、様々な作用を無意識的に引き起こすことになる。

心の構造を分析する専門家ではない私たちも、心の構造や無意識の作用、自我と自己の関係性を知っておくと、自分のメンタルヘルスケアにも役立つし、悩んでいる人にアドバイスする手掛かりとなるように思える。

心の構造

 

無意識の構造