エクセルマクロ、生物学、生命科学、きのこ、禅

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利己的な遺伝子

 高校で、理科の教師をしていた時に、リチャード・ドーキンスの研究室にいたんだ、という イアン というイギリス人が高校の英語の先生としてやってきた。彼と話していて、「利己的な遺伝子」はもう読んだか、と尋ねられたが、まだ、読んでいなかった。当時、この本のことは知らなかったので、分厚い本ではあったが、じっくりと読んでみた。

 自己複製子としての遺伝子が地上に誕生して今日まで延々と存在続けている戦略が解き明かされていた。私自身は、突然変異体を誘発するという方法で遺伝子にアプローチしてきたのだった。

 ヒトゲノムには、約22000個の遺伝子が存在し、母方から約22000個、父方から約22000個、計44000個の遺伝子が自分に乗り込んでいることになる。「利己的な遺伝子」を読み終えた時、44000個の遺伝子たちから、「何とかしろ」と言われているような気がした。

利己的な遺伝子