エクセルマクロ、生物学、生命科学、きのこ、禅

偶然に出会ったものごとについて書いていきます。

きのこの遺伝学

遺伝は、子が親に似ることであり、これは、親から子へと遺伝子が受け継がれるから起こる現象だ。なので、遺伝について研究する際には、両親と子の関係を調べる必要がある。そして、子が出来るためには、動物の場合、両親は、雌と雄である必要がある。

きのこの場合、雌と雄 という言い方はせず、「交配型(Mating-type)」が互いに違うもの同士で、交配が起こる。

きのこの交配型に関する研究は、アメリカのRaper博士たちによって、1940年頃に始まった。Raper博士たちは、スエヒロタケ(Schizophyllum commune)の交配型を調べたのだった。

See Cardy Raper - Wikipedia

以下の本は、Cardy Raperさんの本。

A Woman of Science: An Extraordinary Journey of Love, Discovery, and the Sex Life of Mushrooms

アサガオの遺伝学

江戸時代にアサガオの変わり咲き(変化朝顔)の栽培・育種が盛んになり、庶民に楽しまれていた。

「花の履歴書」安田勲 著

現在では、九州大学にて、江戸時代からの変化朝顔の系統が受け継がれ、研究されている。

植物多様性ゲノム学研究室・アサガオグループ

 

アメリカのモーガン博士の研究室で、ショウジョウバエの遺伝学を学んだ今井喜孝先生は、帰国後、アサガオの遺伝学研究を開始する。

今井先生は、研究に対する姿勢として、次のような言葉を残されている。

「自分はまず10歩前進する。たとえ後に9歩退くことがあろうとも、最初から1歩だけ踏み出したよりは進歩があると思う。」

「近代日本生物学者小伝」p488

ヒトの一生の長さを通して歴史を眺めるマクロ

ヒトに寿命は通常は100年に満たない。この時間の長さを目安に歴史の流れを見てみる年表を作成するマクロです。

まずは、注目する人物の生誕年、没年、業績などを表に記入します。

次に、文字列合体マクロで、年表に記載したい文字列を作ります。

 

 

そして、年表への転記マクロで、別シートに、以下のような年表を描きます。

 

以下は、文字列の合体マクロです。

Sub a_名前業績年代の合体()

Dim i As Integer

Sheets("Scientists").Select

  For i = 3 To 100

       Cells(i, "I").Value = Cells(i, "B").Value & "(" & Cells(i, "C").Value & ")[" & Cells(i, "D").Value & "-" & Cells(i, "E").Value & "]"

  Next i

End Sub

 

 

以下が、年表シートへの転記マクロです。

Sub b_年表への転記()

Dim i As Integer
Dim j As Integer

Sheets("Life_span").Select

For i = 5 To 100

    If Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "D") = "" Then
       Exit For
    End If

   Cells(i, "A").Value = Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "A") ' 番号
   Cells(i, "B").Value = Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "G") '分野
   Cells(i, "C").Value = Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "F") '  国名
   Cells(i, Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "D").Value - 1400 - 48).Value = Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "I")
   
   ' "D"は生年であり、その値(年)から-1448した値の列に、"I" の文字列を記入する。
   
   j = Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "E").Value 'jは没年
   
   If Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "E") = "" Then '没年なし
   
      j = 2022
       
   End If
   
   Range(Cells(i, Worksheets("Scientists").Cells(i - 2, "D").Value - 1400 - 48), Cells(i, j - 1400 - 48)).Select
    Selection.Borders(xlDiagonalDown).LineStyle = xlNone
    Selection.Borders(xlDiagonalUp).LineStyle = xlNone
    With Selection.Borders(xlEdgeLeft)
        .LineStyle = xlContinuous
        .ColorIndex = 0
        .TintAndShade = 0
        .Weight = xlMedium
    End With
    With Selection.Borders(xlEdgeTop)
        .LineStyle = xlContinuous
        .ColorIndex = 0
        .TintAndShade = 0
        .Weight = xlMedium
    End With
    With Selection.Borders(xlEdgeBottom)
        .LineStyle = xlContinuous
        .ColorIndex = 0
        .TintAndShade = 0
        .Weight = xlMedium
    End With
    With Selection.Borders(xlEdgeRight)
        .LineStyle = xlContinuous
        .ColorIndex = 0
        .TintAndShade = 0
        .Weight = xlMedium
    End With
    Selection.Borders(xlInsideVertical).LineStyle = xlNone
    Selection.Borders(xlInsideHorizontal).LineStyle = xlNone

Next i


End Sub

 

チェーホフ

文学部の集中講義を受けに行ったら、チェーホフの研究をしている先生の講義だった。

チェーホフの中の日本

チェーホフは医者だったので、クロード・ベルナールの「実験医学序説」を読んでいた、そうだ。

チェーホフは、「退屈な話」の中で、老医師に次のように語らせている。

不幸にしてわたしは哲学者でもなく神学者でもない。わたしは自分が半年以上は生きないことをきわめてよく知っている。今やわたしの心を何よりもまず惹く問題は、黄泉の闇のことやわが墓場の夢を訪れるであろう幽霊のことであるべきだと思われるかも知れない。しかしこうした問題の重大さを理性は重々認めているのに、なぜかわたしの魂はそれを知りたがらないのである。 二、三十年以前もそうであったように、今も、死を前にして、わたしに興味をもたせるのものはたったひとつ、科学だけである。最後の息をひきとるときも、わたしはやっぱり、科学こそ人間の生活においてもっとも大切な、もっともすばらしい、必要なものであって、科学は常に愛の最高の現れであったし、またこれからもそうであるだろうことを、そしてひとり科学によってのみ人間は自然と自身に打ち勝つことを信じるだろう。この信念はもともと、あるいは素朴で、正しくないのかも知れないが、わたしがほかならずこう信じていることは、わたしの咎ではない、わたしは自分の中のこの信念に打ち勝つことはできないのだ。

六号病室・退屈な話

 

 

 

敦煌

中国の敦煌の洞窟に、たくさんの古文書が隠されていた。

それが、1900年に発見された。その古文書のおかげで、禅僧によって、語り継がれていた達磨の考えが文献的にも確認できるようになった、という。

達磨の語録

「利己的な遺伝子」の中の「ミーム」

リチャード・ドーキンスは、ニコ・ティンバーゲンの弟子だった。ニコ・ティンバーゲンは、生得的行動、すなわち、生まれながらにしてちゃんと知っている行動、を研究していた。生まれながらにしてちゃんと知っている、とは、遺伝子がその行動を記憶している、とも言える。遺伝子なので、親から子に伝わる。でも、行動の中には、子から親にも伝わるものがある。親が子の真似をするのである。この場合の要素をリチャード・ドーキンスは、「利己的な遺伝子」の中で、ミーム(meme)と名付け、遺伝子(gene)と対比していました。ミームは真似ることで伝わっていく。そして、これは、生まれた後に、誰かから教えられて、初めてできるようになる行動ということだ。

 剣道の先生から、「燈々無尽」という言葉を聞きました。剣道の作法や流儀は、書物に書いてあっても、なかなか伝わらず、直接、見聞きして、身に付くもので、「燈々無尽」の1つの燈の意義のようなものを伝えたかったのだと思います。この燈がミームですね。

利己的な遺伝子

 高校で、理科の教師をしていた時に、リチャード・ドーキンスの研究室にいたんだ、という イアン というイギリス人が高校の英語の先生としてやってきた。彼と話していて、「利己的な遺伝子」はもう読んだか、と尋ねられたが、まだ、読んでいなかった。当時、この本のことは知らなかったので、分厚い本ではあったが、じっくりと読んでみた。

 自己複製子としての遺伝子が地上に誕生して今日まで延々と存在続けている戦略が解き明かされていた。私自身は、突然変異体を誘発するという方法で遺伝子にアプローチしてきたのだった。

 ヒトゲノムには、約22000個の遺伝子が存在し、母方から約22000個、父方から約22000個、計44000個の遺伝子が自分に乗り込んでいることになる。「利己的な遺伝子」を読み終えた時、44000個の遺伝子たちから、「何とかしろ」と言われているような気がした。

利己的な遺伝子